ビッグベン
1979 — 2018

39年のあゆみ

釧路の街とともに歩んだ39年間。
一杯のコーヒーが繋いだ、人々の物語。

1979

創業の日

北海道東部の中核都市である釧路市は、当時人口22万人、炭鉱と漁業で街が活気づいていました。煉瓦造りと三角屋根が特色の喫茶店として「喫茶ビッグベン」は誕生しました。
釧路市は「霧の街」として知られていますが、日本のロンドンという異名にあやかり、その象徴であるビッグベンを店名にしたそうです。
店内はカウンター5席、9ボックス、店舗面積は66平方メートル。かのスペースインベーダーも置いていました。開業当時のコーヒーは1杯280円、チーズケーキセットが350円でした。

店内の様子
1980年代

港町の賑わいとともに

当時の釧路港はイワシを中心とする水揚げ量が日本一を誇り、太平洋炭鉱も稼動する活気あふれる港町でした。ビジネスパーソンを中心に、憩いの場として多くの方々にご愛顧いただいておりました。

店内の様子
1993

大地を揺るがした試練

1月15日、M7.5の釧路沖地震が発生。震度6を観測し、道路の陥没やマンホールが浮き上がる液状化現象も発生する中、当店は辛うじて被害を乗り越えることができました。なお、住居側の玄関のマンホールも10cmほど浮き上がりました。

アンティーク時計
2000年代

変わりゆく街の中で

2002年に太平洋炭鉱が閉山。少子高齢化の本格化とともに釧路市の人口も減少し続ける中でしたが、常連のお客様に助けられ営業を続けることができました。

店内全景
2010年代

世界三大夕日の地で

釧路湿原や丹頂鶴、そして「世界三大夕日」が注目を集める一方、ビッグベンは地元の人々にとって変わらぬ日常でした。
店主の息子である私自身、実家への帰省の際には幣舞橋から望む夕日の写真を撮るのが楽しみでした。写真は2009年1月3日の夕焼けです。

テーブル席
2018

幕を下ろす時

3月25日、店主の逝去とともに39年にわたる歴史に幕を閉じました。長きにわたり店を支え、愛してくださったすべての皆様に、心からの感謝を込めて。

ありがとうございました

写真で振り返る39年間